外交部(外務省)の華春瑩報道官は13日午後の定例記者会見で「日本側がユネスコに対して公然たる脅迫的発言を行ったことは驚愕であり、全く受け入れられず、日本が歴史問題において依然として誤った歴史観を頑なに堅持していることが暴露された」と表明した。
――ユネスコは中国の申請した「南京大虐殺文書」の世界記憶遺産への登録を決定した。日本政府はユネスコへの拠出の停止や削減を検討したうえ、中国側の提出資料の一部は虚偽の可能性があるとも述べた。これについてコメントは。
ユネスコに対する日本側の公然たる脅迫発言は驚愕であり、全く受け入れられない。ユネスコは南京大虐殺文書の世界記憶遺産登録において客観的かつ専門的な立場を堅持した。中国側はこれを十分に評価する。
南京大虐殺は第2次世界大戦中に日本軍国主義が犯した重大な罪であり、国際社会が一致して認める歴史事実だ。中国側の申請資料は世界記憶遺産の審査基準に完全に合致し、申請手続きはユネスコの規定に完全に合致し、ユネスコ国際諮問委員会は手続きに厳格に照らして、慎重な討論と研究を経て決定をした。日本側はこの問題においてユネスコの正常な仕事を再三妨害したうえ、公然と脅迫的な発言をした。これは日本が歴史問題において今なお誤った歴史観を頑なに堅持していることを改めて十分に暴露するのみだ。
日本は国連の関係機関に対する拠出を削減すると脅迫することはできる。だが過去の歴史の汚点を拭い去ることはできず、拭い去ろうとすればするだけ際立たせるだけだ。われわれは日本側に対して、歴史と未来に責任を負う姿勢に基づき、不当なつきまといやユネスコに対する妨害・脅迫活動を直ちに停止し、侵略の歴史をしっかりと直視し、深く反省し、過ちを正し、実際の行動によってアジア近隣国や国際社会の信頼を真に得るよう厳粛に促す。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年10月14日