作家・東野圭吾は今では「ミステリーの巨匠」と称されているが、学生時代は、カンニングや未成年飲酒などをして「不良」と呼ばれ、大学受験にも失敗し、浪人生活も送った。最近、中国版が出版されたエッセイ集「あの頃ぼくらはアホでした(中国語版名:我的晃蕩的青春)」で、東野圭吾は、自分がどのように「不良」から、「ミステリーの巨匠」へと変身したかを綴っている。中国新聞網が報じた。
「あの頃ぼくらはアホでした」で、東野圭吾は、自分の成長の過程を綴っているが、「ミステリーの巨匠」とイメージとはかけ離れたその内容に、多くの人が目を丸めている。小学校の頃から「不良」の本領を発揮し、読書は大嫌いで、本を一冊読み終えたことはなかったという。そして、悪名高い中学校に入学し、毎日のように麻雀を打ち、ビートルズにはまり、唯一の願いは五体満足で卒業することだったとか。高校に入ると、ブルースリーに憧れ、女子更衣室を覗き見、ゲームセンターで遊び、電車の切符の時間を書き変え、一番大きな夢は偏差値の一番低い大学に合格することだったという。その後、試験に滑り、浪人生となっても、あっけらかんとして遊び呆けていた。大学に入ってからも、勉強に専念することはなく、試験ではカンニングをし、実験の授業でデータが取れず、彼女を見つけるために合コンにふけった。そして、最終的に、運よくある会社に入社した。