同美術館の館長は、ローカル新聞の取材に対し、「今回の件は、まったく意外な出来事だった。我々は確かに、作業員に対し、館内に配置された展示物には手をつけないよう注意し、ホールだけを掃除するよう指示した。だが、作業員らは、この展示エリアもホールの一部だと誤解した」と説明した。幸いなことに、今回の過ちが発覚したあとすぐに、修復作業が進められた。美術館側は、制作者に対してお詫びの意を示し、できるだけ早く修復するよう約束した。
同じような事件は、これまでにも起こっている。2001年、ある英国人芸術家がロンドンの美術館で展覧会を開いたとき、1人の清掃作業員が、吸い殻で一杯になった灰皿、ビール瓶、コーヒーカップなどをパーティの残骸だと勘違いし、すべて捨ててしまった。当時、この作業員は、「一目見たとたん、なんという散らかしぶりだと感じた。ゆめゆめ芸術作品とは思わなかった。だから全部捨てた」と説明した。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年10月30日