訪韓する中国人観光客の数が増加するとともに、中韓両国の社会・文化的なギャップから生まれる問題が一部顕著になってきている。環球時報が伝えた。
韓国紙「朝鮮日報」が9日、韓国を訪れる中国人観光客が習慣的に韓国の郵便ポストにゴミを捨てるため困っていると論じる「ポストを救え」という記事を掲載した。韓国の街はゴミ箱が少ないことや、中国人観光客が韓国語を理解しないことからこのような誤解が生まれているようだ。
韓国のネットでは、この報道に対する熱い議論が繰り広げられている。揶揄(やゆ)する声のほか、反省の声をあげる人も少なくない。ネットユーザーの鄭さんは、「大都市ではゴミ箱がないことが問題だ。韓国人も同様に不便を感じている。さらには直接街にゴミを捨てる人もいる」と書き込んでいる。また、金さんは、「旅行会社が中国人観光客にゴミ袋を準備するなどの対策を取らせていないことが問題。関連部門はなるべく早く対策を取るべきだ。これによって韓国は初めて観光大国として正しい道を歩むことができる」と投稿している。
訪韓する中国人観光客が郵便ポストにゴミを投函する要因はいくつか考えられる。まず、韓国は80年代中頃から街中のゴミ箱を撤去し始めたが、ほとんどの中国人はこのことを知らない。韓国人は街でゴミが生じた場合でも、物を売っている販売商でも、要らない紙やビニール袋でも、自分のカバンの中に入れて持ち帰る。また、韓国の郵便ポストとゴミ箱の外観が似ているため、誤ってゴミをポストに捨てやすい。このほか、言葉が通じないことも大きな要因になっていると考えられる。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年1月20日