こうした現状に対し、吉田部長は「私は今ではよく福島県の農作物を食べている」とも加えた。「福島沿岸地域の放射線量測定は毎日行われており、とりわけ農産物や水産物といった食品に関する統計データは安全と示されている」という。しかし、「福島原発から半径10キロ圏内の住民は依然帰宅することが困難で、その他の地域の住民は元の場所に戻っている」とも語った。
3・11の大地震は福島沿岸の観光資源や海岸沿いの水産業、水産加工業および販売にも大きな打撃を与えた。「現在仙台といった内陸部の街は震災前の状態に復興しているが、沿岸部や一部農村地域の復興作業は依然継続している」と吉田部長は紹介した。
より多くの中国人観光客を日本の東北地方に引きつけようと、宮城県は東京、東北、北海道の一体化観光圏をプロモーション、中国人観光客のための「オーダーメイド」も提供する。
また、福島、岩手、宮城三県の観光向けに日本政府が提供する東北三県数次査証の他、吉田部長は魯迅が留学した仙台を重点的に紹介、「中国人観光客に人気の東北大学に、見学専用の教室も設けた」という。
東北三県は温泉資源も豊富で、最も注目を集めるのが温泉旅館竹泉荘だ。竹泉荘は豊かな自然に囲まれ、かつて天皇、皇后、皇太子といった日本の皇室御一行を度々もてなしている。(編集IM)
「人民網日本語版」2015年11月4日