2015年11月10日  
 

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中国の海外旅行者数、3年連続世界一 深刻化する購買力の海外流出 (3)

人民網日本語版 2015年11月06日08:46

1.税率、ランニングコスト、各プロセスでの利益など総合的な原因によって、国内外での大きな製品価格差が生じる。統計データによると、腕時計、バッグ、アパレル、酒類、電子製品の5種類を取り扱う20の高級ブランドの場合、中国大陸部市場での価格は、香港より約45%、米国より51%、フランスより72%、それぞれ高くなっている。

2.国内ハイエンド小売業の発展が停滞しており、消費を国内に呼び戻す力に不足している。免税店をはじめとする国内ハイエンド小売業が、「高級品購買力」を国内に呼び戻す作用は、まだ果たされていない。

中国(海南)改革発展研究院の夏鋒研究院は、「海南で実施している『オフショア免税』ショッピング政策は、まだ試行段階で、取扱品目、回数、数量などについて多くの制限を消費者に課している。単にショッピングという点で見れば、海南の吸引力は、海外ブランド直営店の力に遠く及ばない。

3.消費者は国産品の品質を信頼していない。物価水準の上昇にともない、多くの「メイド・イン・チャイナ」商品は価格が上がったものの、品質やブランドイメージもそれにつれて上がった訳ではないどころか、「価格性能比」は逆に下落した。「メイド・イン・チャイナ」商品は元気がなく、マイナスのスパイラルに陥っている。

今年初めに大きな話題となった「日本の温水洗浄便座」の多くは、中国で生産されたものだったが、多くの消費者が、あえて海外で買うという選択をした。このような現象は、乳幼児、住まい、食品・薬品など健康関連業の商品でひときわ目立った。財富品質研究院の周婷院長は、「一部の製品は、粗製乱造、違法な低コスト、製品基準・品質の管理コントロールが日本に及ばないといった問題を抱えており、これが、国産品に対する中国人消費者の不信感の元凶となった。一般市民は、結局、巡り巡って国産品を支持する形になり、わざわざ回り道して異国で買い物をする羽目となった。


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