東京の池袋にある西武百貨店と東武百貨店では、今年の国慶節(中国の建国記念日。10月1日)大型連休中、大変な賑わいを見せた。レジの前には長蛇の列ができ、1階にある税金還付サービスカウンターの前にできた列は、30メートル以上の長さとなった。ここに並んだ買物客の6割以上が中国大陸部からの観光客だった。経済参考報が報じた。
独フランクフルト空港内の免税店は軒並み、中国人観光客で押し合いへし合いとなった。有名ブランドの腕時計や洋服など人気の商品は、彼らの間で争奪戦となり、売り切れが続出した。
統計データによると、中国の海外旅行者は、規模・購買力ともに、3年連続で世界一となった。2014年、中国大陸部の公民で海外旅行に出た人は延べ1億900万人、海外での支出額は前年比28%増の1648億ドル(約20兆円)に達した。2015年、海外に出る中国大陸部住民は延べ1億2千万人、海外での支出額は1940億ドル(約23兆6千億円)に達する見通し。
〇「高級品購買力」が海外に拡大
チェコの首都プラハにあるプラダ、ルイヴィトン、エルメス、フェンディなど有名ブランド各店には、中国人観光客が絶えず買物に押し寄せている。南京からやってきた王さんは、フェンディショップでバッグを2つ、3万元(約60万円)あまりで購入した。彼女は、「7千元(約13万円)ほどの小型バッグは、友人に頼まれたもので、2万4千元(約50万円)した大型バッグは、自分への誕生日プレゼントだ。2つで3万元ほどしたが、中国国内で買うと5万元(約100円)以上する」と話した。