オンライン旅行会社の同程網楽科技株式有限公司(同程旅遊)が4日、日本の旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)との合弁会社設立を発表した。新会社は海外の観光資源サプライヤーとして観光地資源を統合・調達することになる。「北京商報」が伝えた。
新会社は主に日本市場の開拓を手がけ、日本の観光資源の調達を行い、日本の現地資源を統合し、日本の現地受け入れ旅行会社やホテルなどの資源と協力を進め、日本への団体ツアー客にサービスを提供する。HISは日本で2番手の大手旅行会社であり、格安航空券、旅行関連会社、ホテル、テーマパーク、旅客運送会社、保険会社など多方面の事業を手がける。2012年から業績は好調が続いていると伝えられ、自社資源でも業界における位置づけに基づく資源の統合でも、他社より強みをもつことは明らかだ。
ここ数年来、日本や韓国などの短距離海外旅行市場が人気を博しており、円安、東南アジアの安全性への危惧などから、東南アジア旅行を予定していた中国人観光客の多くが日本に行き先を変更した。データの統計によると、今年9月末までに、日本を訪れた中国人観光客はのべ380万人に上り、昨年ののべ240万人を大幅に上回った。実際には、同程とHISは中国人観光客の日本観光市場の伸びや利益に目を付けた先駆者ではない。日本のソフトバンクグループはこのほど、入境観光(インバウンド国際観光)のオンライン旅行会社を立ち上げ、中国のショッピングイベント「ダブル11」に合わせてアリババ(阿里巴巴)グループの旅行サービスプラットフォーム・阿里旅行で業務をスタートすることを明らかにした。航空事業と観光事業を主に手がける春秋集団も、日本企業との協力を進めており、日本の主要観光都市でホテル事業を展開している。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年11月5日