清華大学の蔡継明教授も、同サミットにおいて、次の通り指摘した。
他の国家と同様、中国の週休2日制は、法定休日の日数という点から見ると、中あるいは上のレベルにある。だが、最も不足しているのは、個人の有給休暇だ。有給休暇こそ、個人が旅行やレジャーを楽しむために存在する。中国では、有給休暇の取得推進が呼びかけられたのが遅く、取得レベルも取得率も低い。国民は、旅行やレジャーのために法定休日を利用してきた。その弊害は、交通渋滞のほか、祝祭日を過ごす内容にも悪影響を及ぼしている。たとえば、「五一(メーデー)」や「十一(国慶節)」などの祝祭日は、本来は政治的な意味合いを帯びたものだったが、今や多くの人にとっては、単なる「ゴールデンウィーク」に過ぎなくなった。人々は、「どこに旅行に行こう」「何をして遊ぼう」「何を買いに行こう」ばかりに気を取られてしまい、祝祭日の持つ本来の意味合いは、随分とぼやけてしまった。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年11月9日