中国のペット飼育者コミュニティ「狗民網」が3日、「2015年中国ペット飼育者消費調査報告」を初めて発表した。報告によると、中国におけるペットの数量と消費需要はいずれも増加傾向にあり、飼い主を年代別で見ると、「80後(1980年代生まれ)」と「90年後(1990年代生まれ)」がペット飼育者の主流となり、業界が細分化され、新たな成長源が生まれ、ペット産業は「新たなブルーオーシャン(まだ競争のない未開拓市場)」となっている。調査は、全国31省(自治区・直轄市)の各年代のペット飼育者を対象に、半年間にわたって実施され、1万680件の有効アンケートが回収された。中国網が伝えた。
〇ペット飼育者数、女性が男性をやや上回る
飼育者の若年化で「ペット+」業態に
◆ペット飼育者の男女比は、女性が58.1%、男性が41.9%。主流である女性は、飼育に対する態度が男性より確固としており、より高い消費願望を抱いていた。
◆「独身」および「既婚・子供なし」が8割を占めた。ペットは、共に生活する「パートナー」として、極めて重要な役割を果たしている。「晩婚化」「不婚化」「難婚化」といった情勢が中国でいっそう激しくなるにつれ、この割合はさらに高まると予想される。
◆中国では、ペット飼育者の若年化傾向が明らかに高まっており、「80後」と「90後」の新世代が全体の79.5%を占め、これら新世代が「ネットワーク」を駆使しながら形成しているペット文化は、映画、ゲーム、クリエイティブ・カルチャーなどの周辺産業に延び、ペットをめぐるクロスオーバー協力にもとづいた「スーパー知的財産」を形成する可能性が高い。