外交部(外務省)ウェブサイトによると、外交部の洪磊報道官は11日の定例記者会見で「APECは敏感な問題を討論するに適切な場ではなく、敏感な問題を大げさに宣伝するための便宜を図るべきでもない」と表明した。
――報道によると米国務省報道官は10日、アジア太平洋経済協力(APEC)会議は主に経済のフォーラムであり、南中国海問題はフィリピンでのAPEC首脳会議の正式な議題ではないが、会期中に議論される可能性があると述べた。米国と地域の同盟国、パートナーも会談時にこの問題を議論する。これについてコメントは。
APECはアジア太平洋地域で最も重要な経済・貿易協力フォーラムであり、政治・安全保障など敏感な問題を取り上げないことは各参加国の長年の共通認識であり、APEC制度の存在、発展の重要な前提条件でもある。APECは敏感な問題を討論するに適切な場ではなく、敏感な問題を大げさに宣伝するための便宜を図るべきでもない。われわれは議長国であるフィリピンも、APEC会議は政治・安全保障など敏感な問題を取り上げないし、取り上げるべきでもないと表明していることに留意している。各参加国がAPEC経済・貿易フォーラムの性質を共同で維持し、建設的役割を発揮し、地域経済の発展と実務協力に焦点を合わせ、前向きで良好な雰囲気を築き、会議の成功を確保し、地域の繁栄・発展・進歩のために積極的に貢献することを希望する。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年11月12日