〇前方・後方緊急対応体制を発動:人道的救援が原則
在マリ中国大使館は、重大事件発生後ただちに緊急対応体制を発動、「現場救援」チームを速やかに現場に派遣して状況の把握に務めた。また、策を講じてホテル内で人質となった中国人と連絡を取り、ホテルを包囲しているマリ特別警察の指揮官に対し、必要なあらゆる手段を講じ、中国人を救出するよう求めた。
事件発生の知らせを受けた中国政府のトップは、事件を非常に重視した。習近平主席と李克強総理は、中国公民が人質となった襲撃事件について、重要指示を出した。
中国外交部(外務省)は、事件発生後ただちに関連部門を召集、救援措置を検討した。外交部アフリカ司の責任者は、中国人の人質を安全に救出することをマリ政府に求めるよう、在マリ中国大使館に指示した。
人質の救出が始まるにつれ、中国側は、救出された人々に中国人が含まれているかどうかの確認に急いだ。その結果、人質となった中国人7人のうち、4人の救出が確認されたが、残りの3人とは連絡が取れなった。このような状況においても、各方面は望みを捨てず、引き続き救出・救援活動にあたった。
マリ警察が事態を収束させた後、不幸にも19人の人質が犠牲となったことが判明した。そのうち3人は中国人だった。訃報が伝わると、中国全体が悲嘆にくれた。
21日、中国鉄建公式サイトの背景色が灰色に変更されると同時に、「中国鉄建は、3人の社員が犠牲となったことについて、深い悲しみを抱いている。犠牲者の遺族に対し、心からのお悔みを申し上げたい。また、テロリストによる残虐な行為を強く非難する」との声明を発表した。