日本語ではなく英語を学んでいる寮生とも仲良くなりました。日本のアニメが好きでカタコトの日本語が分かります。
彼は学校の先生との関係があまりよくなく、途中で退寮させられることになるのですが、そんな彼に「先生は 他の先生 違う。とても 友善 親切です」と中国語混じりの日本語で言ってくれたのもいい思い出です。
中国での生活を通じて、異文化というのは国や民族間で存在すると思いがちですが、実際は個人と個人の価値観の違いをあらわしているものだと思うようになりました。人と話をするときは、相手の価値観と自分の価値観は異なって当然であるというところからスタートすることが相手への理解の第一歩ではないかと思います。何事も、まずはありのままを感じ、受け取り、それから、この考えや価値観の背景となるものはなんだろうかと頭を捻る。自分の価値観でその他を否定するよりも、自分自身の視野も大きく広がり、成長することができるのではないでしょうか。
このように思えるようになったことだけでも中国で学んだ大きな収穫だと思います。
平成25年度 青年海外協力隊員 遼寧省撫順市朝鮮族第一中学 日本語教師 中村孝幸
「人民網日本語版」2015年11月30日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn