より重要なことに、中国は気候変動の重大な試練に対処するための方向性を指し示した。中国はCOP21に4つの期待を抱いている。第1に原則の堅持、第2に全面的均衡、第3に方向の先導、第3に保障の提供だ。この4つの期待は大国としての中国の知恵と責任を体現している。中国は現在の気候変動対策国際枠組の発展における障害を明確に指摘し、先進国が責任を担い、資金・技術面の義務を履行して、最終的成果が共通だが差異ある責任の原則、公平原則、各自の能力の原則を体現するよう要求している。同時に、中国は大国としての責任を履行し、200億元の気候変動南南協力基金を設立して、他の途上国の気候変動対策を支援することを発表した。国連の重要な加盟国として、中国は引き続き国連が気候変動問題への有効な対策において役割を発揮し、世界の気候変動対策を推進するべきであることを強調している。
2009年のCOP15で、欧米の指導者は集団で中国を非難し、摩擦の焦点を中国に当て、さらには中国がコペンハーゲン合意を「乗っ取った」と誹謗した。中国のハイレベル代表も公正でない待遇を受けた。それから6年。中国はすでに気候変動対策において重要な国となり、交渉の進展を後押しすると同時に、国際世論の動向に影響を与えている。中国の目標と案に世界は注目している。中国は気候変動の国際協力のたゆまぬ新たな進展を促す。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年12月2日