有名になりすぎて困惑
「首都」はイラン暦のお正月となった14年3月21日から、ゴールデンタイムに放送され、大きな反響を呼んだ。そして、社会現象を呼ぶほどの大ヒットとなった。それをきっかけに、張さんも、イラン人に最も知られる「スター」になった。
「テヘランの街を歩いていると、10人中6、7人は私のことが分かり、うち、3、4人に一緒に写真を撮ってほしいと言われる。スーパーに買い物にも行けない。ちょっとしゃべっただけで、その発音から、『春常』とばれてしまう」と、有名になってしまったことの苦悩を語る。
「首都」が大ヒットし、イランの視聴者からの熱いアンコールもあり、続編の製作が決定。15年4月に北京でロケが行われた。張さんは同ドラマでの演技が評価され、イランでドラマ関係の金賞を受賞したほか、イランの有名な雑誌6誌の表紙も飾った。そして、新聞やテレビの取材も殺到している。
「ドラマの中で、イラン人の夫が毎日私に『僕の中国人形』と言う。そのため、イラン人の男性が中国人の女性と結婚すると、みんな『中国人形』と呼ぶ」と張さんは笑う。
普通の中国人留学生から、突然有名人になってしまった張さんは、「とてもしんどくなる時がある。でも、元気に振る舞わなければならない。それに、新聞に載ってしまったら困るから、悪いこともできない」とその変化になかなか馴染めていないことを語る。
「人民網日本語版」2016年1月25日