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南極科学観測隊、崑崙基地メインビルに入居

人民網日本語版 2016年01月25日13:17

地球の最南端で科学調査中の中国第32次南極観測隊が発表した情報によると、南極観測崑崙隊の隊員らは内陸車隊生活ルームから、崑崙基地メインビルという「新居」に引っ越し、車内での生活を終えた。これは南極の崑崙基地が、動力設備および酸素供給・生命保障システムの調整と安定稼働を実現したことを意味する。人民日報が伝えた。

崑崙基地メインビルは、住居・活動・保障の3つのエリアに分かれ、宿泊施設、医務室、科学観測、衛星通信、調理場、浴室、トイレなどによって構成される。崑崙隊の隊員は十数日の時間を費やし、極寒・高海抜・低気圧といった厳しい環境の影響を乗り越え、発電ユニット、酸素供給設備、ボイラー暖房設備の取り付けと調整を完了した。また屋内のドア・窓・床の掃除を終え、入居の条件を整えた。崑崙基地メインビルの9室内の18床は、すべて観測隊員によって占められている。計画・構想によると、崑崙基地は3−5年後に、科学観測隊員の越冬の需要を満たす、一年を通して利用できる基地になる見通しだ。

崑崙基地は中国初の南極内陸部の夏用の観測基地で、南極内陸部の氷床最高点「ドームA」に位置する、世界が認める南極の最も理想的な氷床深層コア掘削地点だ。ここは氷床の高原に位置し、年間平均気温はマイナス58.4度のみ。酸素が薄く、気圧は海面の57%ほどで、紫外線も強い。ここは地球上で環境が最も過酷な地域だ。そのためここでの氷床深層コア掘削は、世界で最も技術的に難しい科学探査プロジェクトとなっている。(編集YF)

「人民網日本語版」2016年1月25日

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