2015年は自動車企業にとって特別な年となった。成長率の下がった「新常態」(ニューノーマル)の下、企業の発展は、かつてなかった挑戦に直面した。中国自動車工業協会の最新統計データによると、2015年の自動車生産台数と販売台数はいずれも2450万台を超え、世界最高を更新し、7年連続で世界一の座を守った。だが中国の自動車市場は2015年から、過去の急速な発展ペースに別れを告げて「微成長」に転換している。生産台数と販売台数の前年比成長率はそれぞれ3.3%と4.7%にとどまり、前年から4ポイントと2.2ポイント縮小し、年初の7%という成長予想を大きく下回った。北京晨報が伝えた。
▽販売台数100万台超は6社
2015年の国内乗用車の販売台数トップ10は順に、「上汽大衆」「上汽通用」「一汽大衆」「上汽通用五菱」「北京現代」「東風日産」「長安自動車」「長安福特」「長城自動車」「神竜自動車」だった (「微型客車」<ライトバン>を含まない狭義の乗用車市場)。
このうち6社の販売台数は100万台を超えた。上汽大衆(フォルクスワーゲン)は180万6千台の成績で2015年の乗用車市場販売台数のトップに立ち、前年比成長率は4.7%だった。上汽通用(ゼネラルモーターズ)は172万5千台でこれに続き、販売台数は前年比横ばいだった。トップ3企業の中で一汽大衆だけは販売台数が前年を下回り、7.3%減の165万台だった。東風日産は2015年、販売台数100万台超の目標をついに実現した。
トップ10企業の中で注目すべきなのは中国国産ブランドの躍進である。今回、長安自動車と長城自動車がトップ10入りしたが、両企業の前年比成長率はいずれも2ケタで、長安自動車の30%を超える伸びはトップ10企業の中で特に際立った。SUV「哈弗(HAVAL)」の売れ行きが好調だった長城自動車は2015年、販売台数85万台の目標を達成し、成長率は17%に達した。高い市場の需要を背景として、長城自動車は2016年、販売台数95万台の目標を掲げる。