阿里巴巴(アリババ) 系の決済サービス「支付宝(アリペイ)」や、「微信(WeChat)」のモバイル決済サービス「微信支付」など、モバイル決済各社は12月12日、「ダブル12」オフライン販促キャンペーンを実施し、多くの市民が「せっかく安いんだから買わない手はない」と、意気揚々と参加した。結果、広州の大手スーパー、コンビニ、レストランなどには客が殺到した。モバイル決済各社は、「モバイル決済を普及させるための販促にかかる費用は安くないが、将来のビジネスの見通しは明るい」としている。広州日報が伝えた。
支付宝と生活情報サイト「口碑網」は、2回目となる販促キャンペーン「1212支付宝口碑グローバルフェスティバル」を開催。飲食、スーパー、コンビニ、デリバリー、ビジネスエリア、空港、美容・ヘアサロン、映画館の8業界から30万以上の実店舗が参加した。参加店舗は全国200以上の都市と海外12カ国・地域を網羅した。
広州の一部スーパーではこの日、朝早くから長蛇の列ができ、多くの商品がたちまち売り切れていた。中でも人気だったのが穀類と食用油だ。スーパーのマネージャーは、「事前にショッピングリストを作成してくる人が多かった。100元以上の買い物で50元引きになることから、101元、102元の買い物をしていく人が多い」と語る。
食品の販売を見ると、12日午前10時の時点で、同キャンペーンを通じて牛乳約86万本、パン61万個が売れたほか、午後2時30分までに、フライドチキン40万個、ハンバーガー25万個が売れた。
このほか、広州太古匯のドラッグストア「マニングス」では、わずか2メートルの幅のレジに支付宝決済担当のレジ員が5人立っていた。正佳広場のレストラン・翠華餐廳も人でごった返していた。
多くの店舗は、「モバイル決済を導入してからというもの、スーパーのレジスピードがこれまでの1分前後から15~20秒に短縮され、効率が約3倍になった」としている。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年12月14日