2000年以上の歴史を誇る元宵節(旧暦の1月15日、今年は2月22日)は、中華民族の「カーニバル」で、にぎやかに祝われる。しかし、この日は中国版「バレンタインデー」であることはあまり知られていない。瀋陽日報が報じた。
遼寧省瀋陽市文史研究館の研究員で、民俗専門家の斉守成氏によると、中国では旧暦の7月7日に祝われる「七夕」が中国版バレンタインデーとよく言われるものの、行事の背後にある本当の意義を見ると、旧暦の1月15日に祝われる「元宵節」のほうが、中国版バレンタインデーの名にふさわしい。なぜなら昔、普段は外出できない女性がこの日はにぎやかな街に出てちょうちんを見、恋人とデートし、プレゼントを交換したからだ。大人もこの日に子供を連れて出かけ、恋人探しを手伝った。
旧暦1月15日は満月となるため「元夕」、「元夜」とも呼ばれている。そして、昔は夜が「宵」と呼ばれたため、合わせて「元宵節」とされた。元宵節に合わせてちょうちんが飾られ、若い男女にとってはデートの絶好の機会となる。昔、各時代においても夜間外出禁止令が出されていたものの、元宵節の期間だけはそれが解かれ、庶民、特に若い男女は徹夜でこの日をにぎやかに過ごした。
「人民網日本語版」2016年2月22日