日本製紙グループはこのほど、中国のベビー用紙オムツ市場への進出を発表した。中国の現地企業による代理生産の形で生産を行う予定で、複数の企業と交渉を進めている。早ければ2017年4月にも製品の販売をスタートするという。「北京商報」が伝えた。
日本製紙は1949年の創業で、主に新聞用紙、印刷用紙、情報用紙、産業用紙を手がける。中国が二人っ子政策を全面的に開放したことにより、今後9千万組のカップルが2人目を出産し、2050年には労働人口が3千万人増えるとみられることなどから、同社は中国紙オムツ市場に大きな期待を寄せる。海外産高品質紙オムツは中国で非常に人気があり、花王のメリーズ、ユニチャームのマミーポコ、P&Gのパンパースなどのブランドがよく売れていることも背中を押した。日本製紙は代理生産工場との協力によって、中国紙オムツ市場でのシェア獲得を目指すという。
日本製紙だけではない。すでに中国進出を果たした日用品メーカーや紙オムツメーカーも、中国紙オムツ市場での事業拡大を模索する。王子ホールディングスは名古屋工場の紙オムツ生産ラインを拡張中で、今年3月から生産を拡大する。中国への輸出がメーンで、18年には紙オムツにより300億円の売上増加を目指すという。花王は今後2-3年間に毎年300億元前後を投入し、メリーズブランドの増産をはかるとしている。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年2月16日