「近年、中国を何度も訪問し、中国の急速な発展を見る機会となった。最も印象深かったのは、北京や上海などの大都市以外に、貴州省などの内陸部も急速に発展したこと。日本には中国に関する知識が偏っている人もいる。以前、中国経済は北京五輪(08年)後に崩壊すると予言した日本の経済学者もいた。しかし、事実はそれらの人が間違いだったことを証明している」と佐藤教授。
日中関係について、佐藤教授は、「両国の関係が不安定な時期は、政治問題と民間交流を分けて考えることは非常に大切。政治問題は民間交流に大きな影響を与えるものの、政治関係が悪い時こそ、民間交流を続けることは非常に重要」とし、「日中関係が不安定な時や中国で重症急性呼吸器症候群(SARS)が発生した時も中国との交流を続けたことは誇り」と語った。
現在、広島大学の副学長を務める佐藤教授は2年前に同大学北京研究センター長を辞任し、公務が多忙であるため、中国を訪問する機会も減った。しかし、同大学と中国の大学の交流は増加し、その範囲も拡大を続けている。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年3月3日