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漢文学者・佐藤利行教授「漢字は中国文化の海外進出に重要な役割」

人民網日本語版 2016年03月03日14:24

漢文学者で広島大学の佐藤利行教授(59)は文学博士で、博士課程指導教員を務めている。長期にわたり中日文化の比較や中国六朝文化の研究を行っている。そして、多くの研究成果を収め、中国の同分野の専門家からも注目されている。佐藤教授は現在、首都師範大学や外交学院、清華大学など、中国の大学14校で客員教授や兼任教授を務めている。新華網が報じた。

「中国文化の海外進出は漢字から」

「現在、世界共通語となっている英語と違い、漢字は表意文字。中国語を勉強しようと思えば、まず漢字から始めなければならない。中国語ブームが海外で続いているのを背景に、漢字は今後、世界で普及し、中国文化を知りたいと思う人も増加を続けるだろう」と佐藤教授。

「文化圏」概念の一つである「漢字文化圏」については、「漢字文化圏とは、歴史において、中国の政治や文化の影響を受け、過去に、または今も漢字を使用し、中国語の文語文を書き言葉としているほか、文化や習慣が似通っている国や地域。中国、日本、朝鮮、韓国などの東アジア、東南アジア諸国がそれに含まれる」と説明する。

また、「漢字文化圏における漢字の普及は、中国文化の海外進出に重要な役割を果たす。中国文化は過去に世界に多大な影響を与えた。今後も中国文化が世界に与える影響は大きくなる一方だろう」と語る。


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