全国政治協商会議委員、中国科学院院士の秦大河氏は7日、分散型の石炭燃焼、クリーン処理を施していない石炭と自動車排出ガスは、中国の都市部の煙霧、中国東部の煙霧の主因だと指摘した。新華社が伝えた。
秦氏は中国人民政治協商会議第12期全国委員会第4回会議の記者会見で、次のように述べた。
煙霧の原因は、主に人類活動の排出だ。排出源はさまざまだが、全国的に見ると石炭が最も中心的だ。毎年冬の暖房シーズンになると、東北地区から華北地区の広範囲にかけて煙霧が増加するが、これはその証拠だ。
石炭のクリーンな利用が重要だが、自動車排出ガスの改善も重要だ。北京が現在使用している国Ⅴ型の石油製品は欧州のものとほぼ同じだが、別の地域の状況は異なっている。
北京のような都市では、建設現場の砂塵、一部の排出ガス基準未達成の旧型車、冬季の暖房シーズンにおける都市部周辺の石炭燃焼があり、風が弱まると汚染が発生しやすい。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年3月8日