今年の総会では複数の会議が設定されており、グローバル経済の急所について深く掘り下げ、「対症療法的に薬を処方する」場になる。
▽注目点5:グローバルガバナンスの新たな課題 政策めぐるコミュニケーションを呼びかけ
世界経済の復興の歩みの鈍化、グローバル市場のこれまでにない連動性が、グローバルガバナンスに新たな切迫した要求を突きつけている。政策をめぐるコミュニケーションと協力を強化する必要がある。
そうしたわけで、今年の総会では同一分野の方針決定者が世界中から招かれ、1つのテーブルに着席し、お互いの顔を見ながら交流を行うようになっている。
今年9月4~5日には主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)が中国で行われる。ボアオアジアフォーラムの「モデル転換中のG20:世界のビジョン、中国のプラン」分科会には、商務部(商務省)の高虎城部長と外交部(外務省)の王毅部長が出席する予定で、両人の発言から「中国のG20プラン」の重要な情報がうかがえるのではないかということで、世界中のメディアの注目が集まることが予想される。
▽注目点6:ネットの議題が続々 対話に数多くの注目点
今年の総会アジェンダをみると、「インターネット」と「起業・革新」をめぐる議題が総会の注目点であることがわかる。世界のネット産業のリーダーや主役達がボアオに集まることになる。