改革の全面的深化を進め続ける中国

好きな形の立体物を出力できる紫晶立方社製の３Dプリンタがタオバオのショップで人気だ。３Dプリンタの販売台数はすでに1400台を突破し、新規注文も相次いでいる。大学生が立ち上げたこの企業が夢を実現できたのは、2年前のある改革措置のおかげだ。紫晶立方の創始者、王世棟氏は当時を振り返り、「登録資本金の最低額の制限撤廃されたため、創業の第一歩を気軽に踏み出すことができた」と語った。人民日報が伝えた。

王氏の成功体験は、中国の改革全面的深化のプロセスの縮図と言える。2016年の両会が間もなく開催され、新たな5カ年計画が審議にかけられる。人々はこの計画が、改革の全面的深化を継続し、中国の未来に発展の原動力を注ぎ込むものになると信じている。

改革の全面的な深化以降、絶えず充実化が進む基幹医療衛生サービスシステム（写真：青海新聞網）

2013年11月に開催された中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議（三中全会）で、改革の全面的深化の「ゴング」が鳴り、「社会の公平・正義の促進、人民の福祉の増進を出発点及び立脚点とする」「発展の成果がさらに多くさらに公平に国民全体に行きわたるよう推し進める」と強調された。現代的市場システムの整備を加速、法治中国の建設を推進、権力運用の制約・監督システムを強化――。中国の一連の構想には、改革の全面的深化を通じて中国の特色ある社会主義制度を完備・発展させ、国のガバナンス体制・能力の現代化を推進するという総合目標が如実に示されている。