今回の画展の企画者である博大東方芸術館の江瑩顧問は「現在江戸時代の日本文人画を研究する人は多くない。これらの貴重な作品を通じて、より多くの人々にこの時期の中日文化交流について知ってもらいたい」と語った。
専門家の案内で会場に展示された作品を見学したところ、技法やスタイルの上では相通じるところがあるものの、中日の文人画には相違点もある。中国文人画の多くには社会的意義を見ることができる一方で、日本の画家はより自然の美しさを賛美することを重視しており、シンプルな筆墨が用いられ、素朴な筆遣いで自由で明快な表現スタイルとなっている。中国文人画の重厚さや構図の複雑さには及ばないものの、景色の緻密さに特徴がある。また中国の文人画は墨一色を好むが、日本の文人画は色彩による表現を重視している。
武漢大学万林芸術博物館ではこの画展と同時に栄宝齋が1950年代に印刷した故宮博物院収蔵の宋代と明代の文人画の作品を展示しており、来場者は中日文人画の芸術スタイルを同時に見ることができる。
なおこの画展は6月19日まで開催される。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年5月24日