赤ちゃんは単純な声と顔の表情だけで両親と交流するが、両親は赤ちゃんが何を伝えたいのか分からないことがある。スマート技術の発展に伴い、スマート育児ソフト・商品が誕生している。スマート育児時代が到来し、いつも状況を把握できず困っている両親は、赤ちゃんの意志、置かれている状況、気持ちをらくらくと読み取れるようになった。人民日報海外版が伝えた。
ある日本企業はこのほど、赤ちゃんの泣き声によって泣く原因を分析できる、新しい育児アプリをリリースした。両親がスマホのマイクで泣き声を録音し、クラウド共有を行うと、人工知能システムは泣き声を分析する。この新技術は「ディープラーニング」による分析方法で、人の脳による情報処理方法を模倣、自動的に大量のデータの中に法則を見出し、学習する。人工知能の分析結果は、泣く原因を可能性の高い順に表示する。例えば、「眠い70%、退屈25%、空腹5%」といった具合だ。この結果は最終的に両親の携帯電話に送られる。
海外の某社が設計・開発したスマートおしゃぶりは、体温測定という難題を解消する。これは体温計を内蔵したシリコン製おしゃぶりで、ブルートゥースによって体温データを携帯電話に送る。両親は赤ちゃんの体温変化を見ることで、健康状況を随時把握できる。病院に行くときに、両親はこのデータを参考のため医師に提出できる。さらにこのおしゃぶりは、近距離監視と迷子防止の機能を持つ。赤ちゃんが両親から離れると、このおしゃぶりは携帯電話に警報を出す。両親はGPSで赤ちゃんを探すことができる。
ウェアラブルデバイスを使えば、赤ちゃんの基本的な健康情報を入手できる。センサーが内蔵された服、赤ちゃんのバイタルサインを追跡するスマート靴下などが、すでに発表されている。他にも米国の発明家が開発したスマートボタンは、赤ちゃんの呼吸や活動といった各種健康データを集めることができる。このボタンはすべての衣類に着けることができ、赤ちゃんの睡眠をリアルタイムで観測・分析し、そのデータをスマホアプリに送る。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年5月24日