2016年5月31日  
 

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人民網日本語版>>経済

マレーシア高速鉄道を日本と争う中国 優位だが変数も

人民網日本語版 2016年05月31日15:45

中国鉄路総公司の盛光祖社長はマレーシアのナジブ首相との会談を翌日に控えた24日、同国メディアの取材に答え、「安全こそ高速鉄道の基本的要求。中国の鉄道は絶対に安全で信頼できる」と述べた。

盛社長は自ら代表団を率い、23日にマレーシアの首都クアラルンプールに到着した。同国のナジブ首相を表敬訪問して、クアラルンプールとシンガポールを結ぶシンガポール-マレーシア高速鉄道プロジェクトの受注にはずみをつけたい考えだ。

同総公司の「長男」などと言われる盛社長の代表団は「大規模で豪華な陣容」を誇り、中国中車株式有限公司、中国交通建設株式有限公司、中国鉄建株式有限公司、中国鉄路通信信号株式有限公司、中国輸出入銀行、中国投資有限責任公司など少なくとも6企業の責任者をともない、中国高速鉄道プロジェクト分野の設計、建造、運営、資金調達といった各方面の関連機関の関係者も含まれている。

このプロジェクトを受注するため、中国企業は全力を傾けている。

シンガポール-マレーシア高速鉄道はシンガポールとマレーシアのクアラルンプールを結ぶ高速鉄道計画で、完成して運転が始まると、これまで鉄道で6時間あまりかかっていた両地域の移動時間がわずか90分ほどに短縮されることになる。中国鉄路総公司はこのプロジェクトを中国高速鉄道の海外進出の3つ目のシンボルとなるプロジェクトと考えている。1つ目はインドネシアのジャカルタ-バンドン高速鉄道、2つ目はロシアのモスクワ-カザン高速鉄道だ。

シンガポール-マレーシア高速鉄道への投資額は745億元(約1兆2594億円)と見込まれており、これほど巨額の投資をめぐり各方面は激しい争奪戦を繰り広げている。入札には、高速鉄道プロジェクトでこれまでもたびたび中国と競争してきた日本の企業をはじめ、韓国や欧州の企業も参加する。盛社長はマレーシア訪問2日目、「中国の鉄道技術は先進的で、安全で信頼でき、コストパフォーマンスは高く、建造ペースは速い。中国は技術や経験の優位性によってこのプロジェクトを勝ち取りたい」と述べた。


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