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日本で「ネコノミクス」沸騰 各産業の「招き猫」に (2)

人民網日本語版 2016年06月02日08:16

猫の映画も大人気だ。好評を博した「猫侍 南の島へ行く」や「猫なんか呼んでもこない」をはじめ、この5月には「世界から猫が消えたなら」も公開された。猫を起用したテレビコマーシャル(CM)の人気も高く、過去1年間に猫が主役のCMは2.5倍に増え、ネコノミクスのパワーをみせつけた。

ネコノミクスは出版業界にも新たな商機をもたらした。女性週刊誌「女性自身」の光文社がムック本「ねこ自身」を発行したところ、売り上げは思いの外好調で、斜陽気味の同誌に一筋の光明をもたらした。神田神保町の書店は猫コーナーを設置。猫関連の書籍を並べたほか、猫モチーフの雑貨も置いたところ、客足が大きく伸び、海外でも有名になり、大勢の猫好きの外国人が来店して買い物していくようになった。愛猫家はこの書店の売上高を過去最高に導き、猫コーナーの売上高も3年前の4倍以上に増えた。

猫カフェの人気もますます沸騰し、数もどんどん増えている。猫カフェは猫が好きでも家では飼えないという人に猫とふれあう格好の場所を提供しただけでなく、最近は日本人のお見合いスポットにもなっている。結婚紹介所で猫カフェを利用してお見合いパーティをするところが増えており、成果も上々だという。

若い人が猫に夢中になるだけではなく、高齢者もネコノミクスに市場をもたらしている。日本では少子化の影響もあり、ペットの売上高が年々上昇している。日本のペットフード協会が行った調査によると、12年以降、犬のペット数は減少し続けているのに、猫のペットは供給不足の状況だ。猫は飼いやすく、散歩の必要もないことなどから、高齢者にも人気がある。過去7年間で猫のペット数は30万匹から987万4千匹に激増した。最近はペットと一緒に墓に入りたいという高齢者が増えており、墓地運営会社はこれを商機と見定め、猫と一緒に入れる墓を売り出した。猫の名前を刻した墓石もある。葬儀会社も猫との合同葬という新しいサービスを積極的にうち出し、飼い主に代わって先に死んだ猫と一緒の葬儀を執り行い、葬祭業界の経営に新たな可能性を切り開いた。(編集KS)

「人民網日本語版」2016年6月2日


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