中国統計局の公式サイトによると、2016年5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.1で前月から横ばいとなり、景況感の改善・悪化の分岐点である50を3カ月連続で上回った。中国新聞網が伝えた。
企業の規模別にみると、大企業のPMIは50.3で前月比0.7ポイント下落したが、分岐点は上回った。中企業のPMIは50.5で前月比0.5ポイント上昇、50を上回り景気が拡大した。小企業は48.6で前月比1.7ポイント上昇、分岐点は下回ったものの、分岐点までの距離をやや縮めた。
製造業PMIを構成する5つのサブ指数のうち、生産指数、新規受注指数、サプライヤー納期指数は分岐点を上回り、雇用指数と原材料在庫指数は分岐点を下回った。
生産指数は52.3で、前月比0.1ポイントわずかに上昇、引き続き分岐点を上回った。これは製造業の生産が引き続き安定的に拡大していることを示す。
新規受注指数は50.7で、前月比0.3ポイント下落したが3カ月連続で分岐点を上回った。製造業市場の需要が拡大しつつあるが、その伸び率は減速していることを示している。
雇用指数は48.2で、前月比0.4ポイント上昇、引き続き分岐点を下回った。これは製造業企業の雇用者がやや減少したが、下げ幅は狭まっていることを意味する。
原材料在庫指数は47.6で前月比0.2ポイントの小幅上昇、分岐点を下回った。製造業の主な原材料在庫量が引き続き減少していることを示している。
サプライヤー納期指数は50.4で、前月比0.3ポイント上昇、分岐点を上回った。これは製造業の原材料サプライヤーの納期が前月比でやや早まったことを意味する。(編集SN)
「人民網日本語版」2016年6月1日