ある研究によると、2010年から2015年までの間、人気がある小型SUVの販売台数は34%上昇し、購入者の男女比率を見ると、女性の増加率は男性より22ポイント高かった。この5年間、小型SUVの販売台数は基数こそ小さいものの、女性消費者による購入額は約177%も増加した。また、女性購入者のうち、独身女性が約40%を占めている。海外メディア報道を引用して中国経済網が報じた。
ノラ・ペティ(Nora Patey)さんは、自分が欲しい車種をすでに心に決めている。具体的な条件は、小型SUVで、バックモニターが搭載されており、荷物用スペースが大きく、月々のローン返済額が理に適っている、など。ぺティさんの好みは決して揺るがず、SUVが他のどんな車種より自分にとってベストだと強調した。にも関わらず、多くの販売員は、SUVはぺティさんのパートナーに適した車種であると考えており、販売員同士の会話でも、男性の使用ニーズに関連する話題が多かれ少なかれ登場する。
ペティさんが最終的に購入したのは、マツダCX―5(2016年モデル)だった。彼女のように、ますます多くの女性が、自動車に対する考え方を変えつつある。同時に、このような変化から、自動車メーカー各社は新たな課題を突き付けられている。とりわけ、SUVに対する独身女性の需要について見ると、その傾向が消費ニーズをさらに刺激することによって、米国自動車市場のSUV販売台数は、軽量車を上回る可能性がある。
MaritzCXミシガンオフィスのサービス担当ディレクターJames Mulcrone氏は、「独身女性の自動車購入ニーズは無視できない。彼女たちは自らお金を稼いで、自ら購入するかどうかを決定する。また、非常に忠実な消費者となる。夫や子供のいない、高収入・高学歴の独身女性による自動車の購入がますます増える傾向にある。女性購入者の3分の2以上は、自動車を購入する過程で、自分の希望を100%通したとしている。彼女らは、SUVはどの車種よりも魅力的で、人間とモノのためのスペースが十分にあり、燃費も大いに改善されていると認識している。自動車メーカーにとって、女性による自動車購入が増加傾向にあることは、決して見逃してはならない重要なポイントだ」と指摘した。