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世界で今注目を集める8大科学技術、中国での発展は? (2)

人民網日本語版 2016年06月04日09:31

◆スマートロボット

国家発展改革委員会などはこのほど、「インターネット+人工知能三カ年行動実施案」を発表し、2018年までに1000億元クラスの人工知能市場応用規模を形成するとした。世界的に有名な音声認識企業Nuanceの関係者は、「中国で人工知能のさまざまな応用が見られると信じている」と話した。

中国のスマートロボットは急発展している。うち瀋陽新松ロボット公司の製品は20数カ国・地域に輸出されている。小魚児科技は、自主開発したスマート付き添いロボットを発表した。「小iロボット」は同時に100人の接客が可能で、接客の反応はミリ秒級に達し、広く活用されている。

◆自動運転

スマートネットワークカー(最終状態は自動運転)の発展は、「メイド・イン・チャイナ2025」戦略計画、「第13次五カ年計画自動車産業発展計画意見」に盛り込まれている。中国は十数年前より自動運転技術の研究を開発しており、現在は百度、テンセント、楽視網、アリババなどのIT企業が自動運転に進出している。

◆量子通信

中国初の量子科学実験衛星が、今年7月に打ち上げられる。同衛星は世界初の衛星・地上間の量子通信を実現することになる。専門家の潘建偉氏は、「量子通信は将来的に光ファイバーを通じ都市内量子通信ネットワークを構築し、中継器を使い都市間量子ネットワークを実現し、衛星中継を通じ長距離量子通信を実現することで、最終的に広域量子通信ネットワークを構築する」と述べた。情報によると、量子通信ネットワーク「京滬幹線」大スケール光ファイバー量子通信中堅ネットワークが、2016年下半期に世界で初めて構築されることになる。

◆グラフェン

グラフェンは現在知られている最も薄い材料で、1個の炭素原子の厚さしかない。グラフェンを採用したディスプレイは、紙のように薄くなる。グラフェンはダイヤモンドより硬く、「シャツのような防弾チョッキ」もおとぎ話ではなくなる。清華大学化学部の李景虹教授は、「グラフェンはタッチパネル、電子部品、バッテリー、バイオ医薬品などの分野で高い将来性を持つ」と述べた。

中国は2015年に「グラフェン産業の革新的発展の加速に関する若干の意見」を発表し、世界に先駆けてグラフェン国家基準の制定を開始した。中国はグラフェン研究・応用・開発が最も活発な国の一つであり、多くの企業がすでにグラフェン製品(グラフェン電子ペーパーディスプレイ、グラフェン自動発熱繊維など)を発表している。

◆水素燃料電池

中国は今年4月、「エネルギー技術革命革新行動計画(2016−30年)」「エネルギー技術革命重点革新行動ロードマップ」を発表し、15件の重点革新任務(水素エネルギー・燃料電池技術の革新、先進バッテリー技術の革新など)を発表した。

中国では水素エネルギー路面電車、水素燃料電池ドローンなどの製品が相次いで誕生しており、多くのコア技術が把握されつつある。山東東岳集団研究院の唐軍柯副院長は、「東岳集団はメルセデス・ベンツなどの企業と契約を結び、量産型水素燃料電池膜を共同開発している。製品の発売は2017年を予定。同プロジェクトは、中国が燃料電池の研究開発で優位を占める上で重大な意義を持つ」と話した。(編集YF)

「人民網日本語版」2016年6月4日


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