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さてもし飼育員の仕事が単なる力仕事で、可愛いパンダを見てるだけで済むと思っているなら大間違いだ。飼育員の多くは、動物科学関連専攻出身で、科学技術の最前線で働いている。彼らは、さまざまな科学的手段を駆使して、パンダに対して「愛情たっぷりの飼育」を行い、パンダの問題行動を減らそうと努めている。
「問題行動を減らすため、エンリッチメント以外に、とても重要措置として行われているのが、『愛情たっぷりの飼育』だ。飼育員は、日常生活で長時間にわたりパンダと接し、パンダが非常にのびのびと人間と接する環境を整えてやる必要がある。たとえば、リンゴは小さく切って、一つずつ食べさせてあげるなど、ひとつひとつの細かな行動を続けていくことで、飼育員に対するパンダの信頼感を培うことができる」と楊さんは話した。
「『国宝級動物の飼育員』は、誰にでもできる簡単な仕事ではなく、『三つの心』を備えていなければならない。それは、『愛』、『忍耐』、『細やかさ』の心だ。特に、パンダの赤ちゃんを育てるときには、『三つの心』がとりわけ重要となる」と話すのは、楊さんとパートナーを組む飼育員の劉芸さんで、楊さんを非常に尊敬しているという。「10年近く飼育員の仕事を続けてきて、最も感動したことは、流行りの言葉を借りて言うならば、『疲れるけど楽しい』だ」と楊さんは感慨深く話す。大学で獣医学を専攻した楊さんは、卒業後、パンダの飼育員になった。報酬は決して高いとは言えず、ハードワークだが、彼の希望に沿う仕事であると同時に、大変意義のある仕事だと考えている。
楊さんは「パンダを保護することは、彼らが暮らす棲息地を保護することに他ならない。つまり、大きな森林やその他の野生動物を保護することで、これは、我々人類を保護することにもつながっている」と語った。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年7月20日
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