ている。このことから当時の新入生にとって、北京に出てきて進学することは、きわめて長く困難を伴う旅だったことを垣間見ることができる。また、通知書には、「あなたが楽しく、しっかりした気持ちで、祖国から与えられた学習任務を果たすことを希望している」という学生への激励の言葉もあった。
1965年になると、新中国はスピード建設・急成長の時期を迎える。この年の北京師範大合格通知書は、「合格は、国家の需要とあなたの志願にもとづく」と合格者に告げている。この時代は、国内の交通状況がかなり改善されたようで、新入生に合格手続き期間に手続きを済ませるよう呼びかけるほか、「あまり早く来ないように」と注意している。このほか通知書には、南方からやって来る新入生に対して「北京の天気はかなり寒い。綿入れや綿入り掛布団などの防寒衣類を忘れずに携帯すること」と注意喚起し、きめ細やかな心配りを見せている。
50年以上も前の合格通知書がネット上で公開されると、多くのネットユーザーの間でただちに熱い議論が巻き起こった。これらの写真を投稿した北京師範大学公式微信(Wechat)の閲覧人数は、本稿執筆段階ですでに延べ1万人近くに達している。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年7月22日
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