日本の主流メディアや読者の間で好評博す
「必読!今、中国が面白い」シリーズが刊行されると、日本の主流メディアや読者から高い評価を受けた。例えば、「朝日新聞」は、「日本の読者が、中国人が今関心を示している問題や中国メディアがどのようにそれらの問題を報道しているかなどを理解するのに役立つ」と評価した。また、NHKは番組に三潴氏を招いてインタビューし、同書を紹介した。
三潴氏は取材に対して、「『人民日報』を読むにあたっての別のおもしろさは、文法や単語を勉強できること。『人民日報』がデータバンクを立ち上げ、単語の意味の変化などを理解するのが一層便利になった。例えば、『付諸』という単語を検索すると、年代によって意味が異なり、その変化を理解することができる。新しい単語が大量に出現しているが、『人民日報』がそれを使用しているのかを、判断基準の一つにしている」と話した。
そのほかにも、01年から三潴氏はネット上で中国コラム「現代中国放大鏡」を連載し、毎週1回更新しており、これまでに700以上のコラムを掲載してきた。また、中国語愛好家100人以上と共にNPO法人・而立会を立ち上げ、中国の優秀な書籍を日本語に翻訳して読者に紹介している。毎年、30人以上の会員が余暇を利用して、ボランティアで「必読!今、中国が面白い」の翻訳に参加している。
三潴氏は取材に対して、「中国では村上春樹の作品などたくさんの日本の小説やドラマ、アニメが非常に流行しているが、それらはその舞台裏にある日本語を中国語に訳す多くの人々の支えがあってこそだ。改革開放(1978年)以降、日本で長く生活している多くの中国人が翻訳チームを充実させている。一方で、中国語を日本語に訳す翻訳者は主に、第二次世界大戦のころに中国で生活したことがある日本人で、今は高齢のため引退し始めている。而立会のメンバーは学習を続けていくことで、益々高まる中国語から日本語への翻訳ニーズを満たすために貢献ていきたいと考えている」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年8月25日
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