北京と上海の両直轄市では、帰郷起業は省をまたいでのケースが多い。北京からは河北、浙江に移動する人が多い。上海からは江蘇、浙江に移動する人が多く、江蘇省の海門市や沐陽市へ移動するケースが多い。「EC都市」の杭州では省内での帰郷が多く、温嶺や桐郷市、海寧市などの県エリアに移る人が多い。
データをみると、帰郷通販起業が最も活発な10県・県市・鎮は、福建省石獅市、江蘇省常熟市、河北省白溝鎮、浙江省桐郷市、広東省普寧市、浙江省温嶺市、浙江省天台県、浙江省永康市、福建省晋江市、江蘇省海門市だった。浙江が最多で4カ所を占め、福建と江蘇が2カ所ずつ、広東と河北が1カ所ずつだった。
浙江、福建、江蘇が多いのはなぜか。廈門(アモイ)大学経済学部の丁長発准教授は、「産業構造の特徴も重要な原因の1つ。浙江や福建などは産業構造では軽工業製品が主体で、繊維製品・靴類製品・帽子類製品などの産業が大いに発達している。軽工業はネットでの販売が比較的やりやすい産業でもある」と話す。
また中部・西部での帰郷起業も発展中だ。同報告書は中部・西部での帰郷通販起業が活発な10県・県市として、河南省新鄭市、湖北省枝江市、広西チワン族自治区東興市、四川省■(卑へんにおおざと)県、雲南省瑞麗市、江西省■(矛へんに夂の下に女)源県、江西省黎川県、湖南省長沙県、江西省廬山、安徽省望江県を挙げる。こうした地域では衣類・靴類製品がいずれも主力製品となっている。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年9月13日
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