中国国務院新聞弁公室は、22日に開かれた記者会見で、「2015年度中国対外直接投資統計公報」を発表した。2015年、中国の対外直接投資額は過去最高の1456億7千万ドル(1ドルは約101.1円)に達し、13年連続のスピード成長を実現した。中国の対外直接投資額は米国に続き、今回初めて世界第2位となった。人民日報海外版が報じた。
中国の対外投資は数年前から猛烈な勢いで増えている。「対外直接投資額が初の世界第2位」「対外投資額が初めて外資導入額を上回り、資本純輸出額の黒字が実現」「対外投資のうち証券投資の新規増加が初めて全体の6割を上回る」「民間企業による海外買収事例数および金額が、初めて国有企業のそれを上回った」など、2015年は、多くの項目で「史上初」の記録を打ち立てた。
これらの象徴的な「史上初」の記録以外に、商務部(省)国際貿易交渉担当の張向晨副代表は、次の通り指摘した。
「2015年、中国の対外直接投資ストックは世界第8位となり、世界のストック総額に占める割合は、2002年の0.4%から4.4%まで上昇した。対外投資による買収合併は活況を呈し、取引実額は544億4千万ドルに達した。『一帯一路』(the belt and road)沿線国に対する投資は前年同期比38.6%の増加、これは世界全体の投資増加幅の2倍に相当する」。
また、中国投資協会の張漢亜会長は、「対外投資の急成長は、中国経済に対しても大きなプラスの影響を及ぼした。まず、国内産業構造の調整を促進し、科学技術・製品のイノベーションを推進した。次に、中国製品の国際販売ルートを幅広く開拓し、中国資源の供給を拡大した」とコメントした。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年9月23日
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