中米間に溝があることは隠し立てするまでもない。だがより重要なのは、中米両大国がすでに成熟した、有効な枠組を持って溝を処理していることだ。中米関係の発展が順風満帆であったことはなく、今後の新型の大国関係構築も平坦な道ではありえない。だが中米は成熟した大国として、多くの複雑で敏感な問題をうまく処理し、二国間、地域、グローバルレベルの各分野で協力し、建設的方法で溝を管理・コントロールすることができる。これはすでに事実によって証明済みだ。
特に近年、両国は戦略面の相互信頼を意識的に強化してきた。サニーランズ、北京、ワシントン、杭州と、両国元首は会談で戦略面の意思疎通を重ねた。中米戦略・経済対話は8回、中米人的・文化的交流ハイレベル協議は7回開催され、著しい成果を挙げた。
中米は共に世界の大国であり、大きな影響力を持ち、責任も大きい。最大の発展途上国と最大の先進国、世界第二、第一の経済大国として、中米両国は世界の平和と安定の維持、世界の発展と繁栄の促進において特殊で重要な責任を負い、広範な利益を共有している。近年、気候変動対策、エネルギー安全保障などグローバルな試練、及び朝鮮半島核問題、イラン核問題、アフガニスタン、シリアなど紛争問題において、両国は緊密な調整と協力を保ち、大きな成果を挙げている。
長期的に健全で安定した中米関係の発展は両国民の根本的利益に合致し、国際社会も一致して切望している。将来においては、中国の習近平国家主席がトランプ氏への祝電で述べたように、両国は「新たな出発点における中米関係の一層の進展を推し進め、両国民及び各国の人々により良く幸福をもたらす」必要がある。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年11月10日
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