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人民網日本語版>>経済

英M&Sデパート 赤字続きで中国大陸部全店閉店へ

人民網日本語版 2016年11月10日14:49

英国最大の小売企業マークス&スペンサー(M&S)の中国市場での発展は、多難な運命をたどらざるを得ないといえる。M&Sは8日、大陸部でオープンしたデパートが赤字続きのため、全10店舗をすべて閉鎖すると発表した。ただ天猫(Tmall)と京東商城の両通信販売プラットフォームに開設したオンライン店舗は営業を続けるという。京華時報が伝えた。

M&Sは世界に展開するデパート466店舗について全面的な評価を行った上で、8日に大中華エリアの戦略的評価の結果を明らかにし、香港市場では利益を上げているが、大陸部の10店舗は損失続きだと発表した。そこで大陸部の全10店舗を閉鎖する計画を立て、大陸部の従業員441人と今後の対応について話し合うことにした。店舗は閉鎖されるが、大陸部の顧客は引き続き主要オンラインプラットフォームの天猫と京東の店舗でM&Sの商品を購入することができる。黒字の香港の26店舗は営業を続ける予定だ。

M&Sの大陸部店舗第1号は2008年に開業し、最初に「大本営」として選ばれた地点は上海市だった。英国の老舗小売企業のM&Sだが、品揃えの古めかしさと価格の高さで大陸部市場では人気を獲得することができなかった。14年には、15年までに大陸部市場の15店舗のうち5店舗を閉鎖し、上海エリアでの発展に重点を置くと発表。15年12月には北京市場への進出を果たし、世貿天階に店舗を開設し、高級品を選び抜いた新しい品揃えで消費者にこれまでにないショッピング体験を提供しようとした。だがこうした試みも大陸部市場での劣勢を跳ね返すには至らなかった。今後閉鎖される10店舗は、北京の世貿天階店舗のほか、上海市、蘇州市、武漢市、青島市などに分布する。

評論家は、「(M&Sは)ミドルクラス向けデパートで、高級感と舶来ムードという点では高級ブランドの普及ラインにかなわないし、ファッショナブルさではファストファッションにかなわない」と分析する。

中国市場をみると、M&Sは大規模閉店に踏み切った初の外資系デパートではない。10月には日系イトーヨーカ堂の北京での重要店舗・十里堡店が営業を停止し、今月1日にはマレーシア最大のデパート・パークソンの太陽宮店が閉店した。閉店の原因はどこもみな同じで、「赤字続き」だ。(編集KS)

「人民網日本語版」2016年11月10日

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