淘宝商城(Tmall、現在は「天猫」)が2009年11月11日を「独身の日」と銘打って買い物キャンペーンをうち出したのが始まりとなり、同日のネット通販イベント「ダブル11」は通販各社が創意工夫を競い合う舞台となり、グローバル製造業や通販企業が深くかかわる中国人消費者のショッピングの祭典となった。この8年間には、「全国から買う」から「世界から買う」へ、価格重視から品質重視へ、「翌週配達」から「当日配達」へと、「ダブル11」はさまざまな変化をたどり、中国消費市場や中国経済の歓喜と困惑を映し出してきた。新華社が伝えた。
ダブル11の5つの変化を振り返る。
▽変化1:「全国から買う」から「世界から買う」へ 一日の消費額は5200万元から1千億元以上に増加
アリババ(阿里巴巴)がまとめたデータによると、09年の初の「ダブル11」では一日の取引額は5200万元(1元は約15.1円)にとどまったが、その後数年間に取引額は幾何級数的に増加し、15年は912億1700万元に達した。関連機関の予測では、今年は1千億元規模に突入するという。
消費規模の急速拡大の背景には「ダブル11」に参加するプラットフォームやブランドの増加がある。京東や蘇寧易購などの有名通販企業が次々競争に加わり、ネット通販プラットフォームに出店する店舗数も急増した。
これと同時に、消費者は買い物の範囲を「全国から買う」から「世界から買う」へと発展させた。15年の「ダブル11」では3千万人を超える消費者が天猫で世界のブランド製品を購入し、取引が発生した国と地域は232カ国・地域に達した。
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