日本科学技術振興機構の特別顧問・沖村憲樹氏(76)がこのほど、人民網のインタビューに応え、今年受賞した「中国国際科学技術合作賞」や自身が発起人となっている「日本・アジア青少年サイエンス交流計画」(「さくらサイエンスプラン」)について語った。人民網が報じた。
「さくらサイエンスプラン」は、アジアの青少年が日本を短期に訪問し、未来を担うアジアと日本の青少年が科学技術の分野で交流を深めることを目的としている。発起人である沖村氏は長年、中日両国の科学技術の分野の交流・連携を積極的に推進。「中国総合研究交流センター」を立ち上げたり、「日中大学フェア&フォーラム」を企画・開催したりするなど、日中のサイエンスの分野において一里塚となるプロジェクトを数々主導・実施してきた。そして、70代後半にさしかかった今も、中日サイエンス交流事業のために、日本と中国を頻繁に往来している。2015年、沖村氏は、中国外国専家(専門家)局から「中国政府友誼賞」を授与されたほか、今年は、中国政府から「中国国際科学技術合作賞」を授与された。沖村氏は、「私にとって励みとなるだけでなく、中国政府が日本の中日サイエンス交流の分野における努力を認めてくれていることの証」としている。
「さくらサイエンスプラン」を始めた目的について、沖村氏は以前、「このプランを通して、一人でも多くのアジアの青少年を日本に招くというのは、日本に留学してもらうというためではなく、科学に対する熱意を高め、日本の長所を学び、最終的に自分の国の科学技術の発展のために貢献してもらうのが最大の願い」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年11月11日
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