アニメは日本の三番目に大きい産業となり、年間の売り上げは230兆円で、GDPの10%を占めている。しかも、日本のアニメ産業はアニメ、マンガ、ゲームを分けることはせず、基本的に均等に取り扱っている。漫画家が有名なマンガ週刊誌に連載したマンガが人気作品になってから、テレビアニメ化、DVD化(OVA、オリジナル・ビデオ・アニメーション)、映画化(劇場版)などのさまざまなメディアスタイルを段階的に踏んでいく。さらに、フィギュアやゲームなどの多くの関連商品も作られる。中国のアニメ製作や産業は工場スタイルで、野放図な状態にすぎず、模倣や盗作といった現象がいまだに後をたたない。粗悪品を作り続け、プロジェクトを立ち上げることで国家政策が補助するというような悪辣な現状はさらに言うまでもない。
「喜羊羊与灰太狼(シーヤンヤンとホイタイラン)」や「熊出没」、「巴■■小魔仙(■は口へんに拉)」などのアニメ作品は中国の特色があり、中国人の間で人気を集めている。しかし、これらのアニメ作品は日本アニメと比べるとどこか物足りなさを感じる。「NARUTO」や「ONE PIECE」、「陰陽師」などは人気が高いだけでなく、作品によっては長期間その人気が全く衰えない。これにより日本アニメがリードする「二次元文化」が中国でアニメを非主流から主流へと向かわせたことを理解するのは難しくないだろう。師の技術を学び、師を超える。そのためには、中国のアニメ業界人は技術や人間の気持ちなどを兼ね備えた芸術的創作力を結集する必要がある。20-30年前に始まった日本サッカーはこのようにして中国を追い抜いていった。だからこそ、「君の名は。」が上映されるにあたり、中国アニメの業界人はいかに心こめて作品を作り、一歩一歩着実にその歩みを進め、日本アニメに一生懸命追いつくかという点について学ぶべきであり、好評価にうぬぼれ、ネットユーザーの評価コメントに目的を見失い右往左往すべきではないのだ。(編集YK)
「人民網日本語版」2016年11月25日
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