2016年12月5日  
 

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人民網日本語版>>経済

同じ中国製でも国内と国外では品質が異なるのはなぜ? (2)

人民網日本語版 2016年12月05日08:28

▽一連の高品質商品は中国で製造されるが、中国では販売されない

上海市楊浦区の李娜さんは先日日本に出かけた折、日本で人気の炊飯器を購入した。何度か使ってみて、機能がたくさんあり、ごはんがおいしく炊けて、確かに国内で売られている多くの炊飯器よりも優れていると思った。注意深い李さんは、この日本ブランドの炊飯器の底部に、「メードインチャイナ」のラベルがしっかりと貼ってあるのに気づいた。「この中国で作った炊飯器は、中国では買えないのか」と思った李さんは、上海市内の蘇寧や国美などの大手家電量販店を回ってみたが、同タイプの炊飯器を目にすることはなかった。

携帯電話、炊飯器、衣類、靴類、食品、スマート便座……国際市場に出回る多くの製品が「メードインチャイナ」だが、中国で生まれた大量の高品質の製品が、なぜか国内では販売されず、海外市場に運ばれてしまう。中国人消費者がこうした製品を買いたいと思えば、製品の動きを追いかけて海外に行くしかなく、コストがかなり高くつく。

▽一連の海外ブランド 国際市場と中国市場でダブルスタンダード

マクドナルド、ケンタッキー、ピザハット……海外では基準をしっかり守る有名ファーストフードチェーンは、中国にくると態度が「だらしなくなる」。食品の安全を守る警戒線がゆるみっぱなしになり、ここ数年は安全性をめぐる事件が相次いで発覚している。2014年に上海福喜食品有限公司は期限を過ぎて品質が変わった原料の肉を大量に仕入れて、上記3社をはじめとするファーストフード企業に提供し、大きな問題になった。

中国国際貿易促進委員会の趙萍研究員は、「多くの消費分野で、中国は今、確かに品質の窪地の状態に置かれている。国内の消費者の品質に対する注目度がますます高まっているが、高品質の供給は相対的に不足している。商品とサービスの品質の『内外差』現象が、国内消費市場の受給の不一致という問題をより深刻なものにしている」と話す。


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