向上し続ける 中国の地位
WTOに加盟してからの15年の間に、中国経済は急激に成長。現在、世界で2番目に大きいエコノミー、世界一の貿易国、外資が世界で最も集まる国、世界2位の対外投資国にまで成長した。
WTO加盟は、中国の貿易の発展や経済成長の促進において大きな役割を果たした。現在、中国は3年連続で世界一の貨物貿易大国の座をキープし、120の国や地域の最大の貿易パートナーとなっている。
公式統計によると、01年5100億ドルだった中国の輸出入総額は15年、3兆9600億ドルと8倍に増加した。うち、15年の輸出額は2兆2765億7000万ドルと、01年と比べて約7.6倍増加した。輸入額は1兆6820億7000万ドルと6倍近く増加した。
今後5年で、中国の輸出入総額は8兆ドル(約920兆円)に、外資使用総額は6000億ドル(約69兆円)に、対外投資総額は7500億ドル(約86兆2500億円)に達し、海外旅行者数も延べ7億人に到達すると見込まれている。世界にとっては発展の大きなチャンスとなる。
その他、中国は魅力あるエコノミーで、外資が集まるようになっている。現在、世界のクロスボーダー投資は低迷しているものの、16年1-10月期、欧州と米国の対中国投資は前年同期比79.8%増と41.5%増だった。
国際開発金融機関・アジア開発銀行の経済学者・許霓■(■は女へんに尼)氏は、「量の成長を比較すると、中国の貿易の本当の成果は、世界のバリュー・チェーンにしっかり溶け込んだこと。これは今後15年にとって非常に重要」との見方を示す。
世界の同業界に飲み込まれてしまうのではないかと懸念を示していた業界・企業もこの15年、競争に負けるどころか、その力をいかんなく発揮している。
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