香港祖国復帰20周年　過去20年で大陸部観光客が17倍増に (2)

〇香港地区経由による各国への渡航でお金と時間が大幅に節約

「飛猪」が数多くの海外フライトに対する統計・分析を行った結果、乗り継ぎ便のうち、香港地区を経由地とする便が4分の1を上回ることが判明した。国際航空路線乗り継ぎ便全体の平均価格に比べ、香港地区経由の乗り継ぎ便の航空券代金は、10％から20％安くなっている。

香港国際空港はかつて、「世界最優秀国際空港」の座を数年にわたり維持していたことがあり、「時間に正確」と「効率性が高い」ことで評判だった。「飛猪」の乗り継ぎ便関連データによると、海外渡航の際に大陸部観光客が乗り継ぎで利用する頻度の高さに関して、香港国際空港は上海に続き第2位の中継空港となった。香港地区で乗り継ぎに必要な平均時間は、上海より41分、広州より43分、北京より45分、昆明より200分、それぞれ少なかった。

香港地区を経由した乗り継ぎ便の主な目的地は、シンガポール、インドネシア、タイ、マレーシア、アラブ首長国連邦などの国だった。また、モルディブ、オーストラリア、カナダなどに赴く観光客の5分の1以上は、経由地として香港地区を選択している。

また、香港国際空港は、世界の最も多忙なハブ空港の一つであり、多くの「マイナー」な目的地に向かうフライトも、香港地区経由で運行している。「飛猪」の統計データによると、大陸部観光客が香港地区を経由して目的国に行く割合は、フィジー76％、ブルネイ56％、南アフリカ47％、インド36％だった。これらの目的地はいずれも大陸部からの直行便が就航しておらず、香港地区経由の航空券はかなりリーズナブルな料金設定となっている。

「飛猪」の統計データによると、香港地区を経由する全フライトのうち、金額的に最もリーズナブルなフライトは上海-シンガポール便で、直行便より56.8％ほど安い。また、香港地区経由による恩恵をもっとも多く享受している大陸部の都市は上海で、上海からバンコク、台北、ロサンゼルスに行く場合、香港地区経由のフライトを選べば、航空券代金は30％から40％安くなる。香港地区経由便の金銭的メリットは、シーズンによって変動し、最も恩恵を受ける時期は5月と6月という。（編集KM）

「人民網日本語版」2017年6月30日