中国科学院と情報サービス企業の睿唯安が2日に発表した「先端研究2017」報告書と「先端研究積極性指数2017」報告書によると、先端研究積極性指数ランキングで米国が世界一に、中国が2位になっている。10大学科・分野のうち、米国が8分野で1位に、中国が2分野で1位になっている。科技日報が伝えた。
「先端研究2017」は睿唯安のESIデータバンクの9690件の先端研究に基づき、自然科学・社会科学の10大学科・分野の中から、トップ100のホットなフロンティアと43の新興フロンティアを選出した。中国科学院科学技術戦略コンサルティング研究院の冷伏海研究員は、「43件の新興先端研究のうち、臨床医学、生物科学、化学・材料科学、物理学が39件で全体の91%となっている。これは、これらの学科の影響力の高い論文が直ちに引用されていることを反映している。これらの学科・分野の革新的な研究開発の、高度成長の流れを裏付けた」と指摘した。
「先端研究積極性指数2017」は、20ヶ国の先端研究の積極性指数の順位をつけた。米国が特に優れ、世界一となった。中国は2位で、英国やドイツと同じ第二集団。フランス、カナダ、日本などの8ヶ国は第三集団で、インドなどの8ヶ国は第四集団。
報告書によると、10大学科・分野のうち、米国が8分野(農業・植物学・動物学、生態・環境科学、地球科学、臨床医学、生物科学、物理学、天文学・天体物理学、経済学・心理学・その他の社会科学)で1位になっている。中国は化学・材料科学分野で、数学・コンピュータ科学、工学分野で1位になっている。
報告書は143件の先端研究の中から、中国が特に優れている25件の先端研究を選出・確定した。中国科学院科学技術戦略コンサルティング研究院の潘教峰院長は、「この25件の先端研究の多くが化学・材料科学、数学・コンピュータ科学、工学に跨っている。25件のうち応用中心が17件、科学中心が8件。経済・社会の重大問題が生んだ先端研究が多数を占めていることが分かる。喜ばしいことに、中国は若干の重大かつ独創的な成果を生み出し、若干の新概念・新方向を示した。これには植物ゲノム編集技術、華北クラトン、ポリマー太陽電池、テトラクォークなどが含まれる」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年11月3日
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