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南京大虐殺から丸80年 歴史の真相を世界で伝える中国人達 (2)

人民網日本語版 2017年11月16日10:19

【中国人だけの傷ではないことを世界に覚えてもらいたい】

西洋人が、中国人が第二次世界大戦中にどんな苦難を経験したかを何も知らず、ないがしろにしているため、海外に住む多くの華人が心を痛めている。カナダ南京同郷会の王海澄会長もその一人だ。

王会長の実家は南京江東門の近く、旧日本軍の大虐殺遺址の一つである「万人坑」近くにあったものの、立ち退きになり、そこに中国侵略日本軍南京大虐殺遇難同胞記念館が建てられた。

そんな王会長は十数年前からビジネスで中国とカナダを行き来するようになり、中国の国民にとっての第二次世界大戦史を多くのカナダ人は知らず、信じもしないことを知った。トロントの日本社団は自治体や議会の認可をとりつけ、繁華街に「原爆犠牲者記念碑」を設置した。その碑文は、世界で核兵器の犠牲になったのは十数万人の日本の国民だけと強調している。王会長は、「公然と日本を戦争被害者に仕立て上げている」と怒りをあらわにする。中国、ベトナム、フィリピンなど、第二次世界大戦で被害国となったアジア諸国の華僑からなる社団が抗議して、その記念碑の撤去を求めているが、現地自治体が首を縦に振ることはなかったという。

その時から、南京同郷会は、カナダ社会に第二次世界大戦アジア史の真相を伝えるよう取り組むようになり、毎年、南京大虐殺を伝える各種活動を企画している。15年、現地の華人社団は、抗日戦争勝利70周年を記念する文化財写真展をオンタリオ州議会ビル大ホールで開催した。

王会長は、 「南京大虐殺は、南京市民や中国人の傷というだけでなく、世界中の人々の悲惨な記憶でもある。その歴史が本当の意味で世界の記憶となることを願っている。その歴史を銘記しなければ、平和を大切にすることはできない」との見方を示している。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年11月16日


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