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中国の消費高度化を反映する文化消費の成長

人民網日本語版 2017年11月17日09:12

 北京で14日、第一回文化消費セミナー・交流会(2017)が開催された。16年、中国の人々の文化・娯楽への一人当たり平均支出は前年比11.5%増の800元(約1万3600円)だったことが分かった。業界関係者によると、文化消費が中国経済の新たな成長ポイントとなっている。新華社が報じた。

全国政協委員で、国務院発展研究センターの元副センター長の侯雲春氏は、「これまで、中国の人々の支出は主に、衣食住などに集中していた。しかし、今後は『安全・享楽・娯楽・知識』などへと移行し、住民の消費は一層それらを重視するようになるだろう。文化消費はすでに中国経済の新たな成長ポイント、消費の高度化が反映される重要な部分となっている」との見方を示した。

15年以降、中国文化部(省)と財政部(省)は都市部・農村部の文化消費を導くために、試験ポイントを設置して推進している。例えば、16年、重慶市では財政資金150万元(約2550万円)を投じたほか、中央財政補助地方公共文化サービス体系構築の特定項目資金700万元(約1億1900万円)を取得し、さらに、商品券を投じたり、企業が値引きするよう導いたりすることで、人々の消費を牽引した。安徽省は昨年、財政資金890万元(1億5130万円)を文化消費拡大のために投じ、累計78万8200万人が補助を得て、9911万9600元(約16億8500万円)の消費を直接牽引した。

文化消費の水準が向上を続け、文化商品・サービスへの需要が高まっているため、文化産業の発展にもつながっている。北京の文化クリエイティブ産業の付加価値は05年の674億1000万元(約1兆1460億円)から、16年には3581億1000万元(約6兆878億円)にまで上昇し、現地の生産総額に占める割合は14%に達している。また、北京の文化消費は900億元(約1兆5300億円)規模になっており、サービス性消費の上位3位に入っている。そして、人々の文化消費の時間、頻度、支出はいずれも顕著に増加している。

文化消費の規模拡大、クオリティの向上が業界内の模索する方向性となっている。北京の人気観光スポット・故宮博物院の単霽翔院長は、「当院は業界を超えた協力を始め、『文化+テクノロジー』の発展を推進しているほか、『皇帝は忙しい』などのSNS用スタンプや故宮の建築構造の特徴を生かした3Dゲーム『観宮』などを打ち出している」と話した。

前出の侯氏は、「文化消費はハード消費であり、ソフト投資でもある。人の全面的な発展や国民の素養向上促進などの面で、他の消費とは異なる役割がある。中国経済が現在、新常態(ニューノーマル)へ入り、構造転換、成長速度の鈍化、構造の最適化エネルギーの転換などを前提に、身心の健康やプラスのエネルギーなどに注目した人々の文化消費の拡大を行うことは、非常に価値がある」との見方を示している。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年11月17日

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