家にある掃除ロボットが他人に遠隔操作され、「姿の見えない客人」が内蔵カメラであなたを監視する……。このほど韓国ブランドのスマート掃除ロボットにセキュリティ面のバグがあることが明らかになった。ハッカーが遠隔操作で他人の家のロボットを自在に動かし、その家の人々のプライバシーをこっそりさぐることができるという。新華社が伝えた。
▽家庭の設備が「スパイ」に変わる
エンジニアが実験室で家庭用カメラとスマートロックを解除する様子を実演してくれた。コンピューターで一連の操作をすると、カメラは「ハッカー」に乗っ取られ、撮影された映像はリアルタイムでエンジニアのパソコンに送信される。システムでは、動画のメモリ容量が徐々に拡大しているという。
別の実験では、エンジニアが携帯電話の近距離無線通信(NFC)を利用し、あらかじめ設定を行った携帯をカードキーにかざすと、キー内部の情報が携帯電話に記憶され、次に携帯電話をスマートロックにかざすと、キーが解除されてドアが開いた。
360情報セキュリティ部クラウドセキュリティチームの責任者・王陽東さんの説明によると、「セキュリティを脅かす可能性があれば、家庭用のカメラ、スマートゲートウェイ、カメラを搭載した掃除ロボット、スマートテレビなどの設備はたちまち『スパイの目と耳』に変わり、遠隔操作で侵入されると家中のプライバシー画像があらわになる。それだけではない。こういった『スパイ』は銀行カードのキャッシュカードやソーシャルソフトのアカウントなどの情報を暴露する可能性もある。一定の機能を備えたスマート炊飯器や電子レンジなどは『攻撃型スパイ』になる可能性があり、遠隔操作で火災などの破壊的状況を引き起こすことが考えられる」という。
▽スマート設備がなぜ犯罪者の助手になるのか
スマートホーム設備がしばしば侵入を受けることを背景に、他人のプライバシーを盗み取って売るブラック企業が徐々に形成されている。
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