2014年ISC・中国インターネットセキュリティ会議が24日に開幕し、国内外のハッカーが攻撃・防御のデモンストレーションを実施した。ある技術者は、車の鍵ではなくノートPCとスマートウォッチを使い、ベンツC180のドアを開くハッカーの手法を実演した。市場に流通している多くの車は、ハッカーの手にかかれば鍵なしでもドアを開くことができるという。北京青年報が伝えた。
技術者がリモコンキーを操作すると、ヘッドライトが点滅し、鍵が掛けられた。もう一人の技術者はパソコンを操作し、スマートウォッチとパソコンをつなげた。技術者はすぐに、スマートウォッチをパソコンから取り外し腕に装着すると、ドアに近づき操作を行った。すると車の音が鳴り、鍵が外されドアが開いた。技術者は、「無線通信機器を使い、リモコンキーの無線周波数を読み取り、この信号を実際のデータに変換した。その他の設備、例えば携帯電話もしくは同じく周波数を出せる機器を使い、先に解析したデータを発信することで、車の鍵がなくてもドアを開けることができる。日常生活では、なるべくリモコンキーを携帯した方が良い。知らない人からリモコンキーを見せるよう求められた場合は、なるべく接触させないようにするべきだ」と説明した。
アジア最大規模の情報セキュリティの専門的な会議として、本会議はクラウドサービス、ビッグデータセキュリティのすう勢、スマートデバイスの安全性、車載ネットワークのハッキング、攻撃と防御の対抗戦、企業ネットワークセキュリティサービスなどのさまざまな議題と内容を集めた。そのうちネットワークのスマート化時代における情報安全の課題への対処が、本大会の最大の焦点になった。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年9月25日